グロインペイン症候群
スポーツによる症状
下肢の外傷後や体幹から股関節にかけてスポーツによる使い過ぎなどによって筋力低下や柔軟性低下、拘縮が起こって、それにより鼠径部周辺の痛みを生じる症状です。サッカーでの症状が大半を占め、陸上競技中・長距離、ラグビー、ホッケー、ウェイトリフティングなどで20歳前後の男子選手に多く見受けられます。キック動作やランニングなどの繰り返しの運動により、鼠径部、股関節周辺、骨盤にストレスが加わって痛みが生じます。タックルなどの直接股関節周辺に打撲を受けた場合でも発生することがあります。圧痛、運動痛、時に鼠径部や大腿内側、下腹部にまで疼痛がくることが特徴です。慢性化してくると鼠径部が常に痛み、股関節の可動域制限、筋力低下が見られます。